今日からダのつく奮闘日記 リリット・ラッチー・ナナタン・ミコタン・ダカスコス著
○月×日 晴れ 陛下の御帰還
ギュンギュン閣下の愛と血(←主に鼻血)と執念の結果が実を結んだのか、今やギュンギュン閣下著作のトサ日記は巷で人気のベストセラーなったトサ。
それに見習い、不詳リリット・ラッチー・ナナタン・ミコタン・ダカスコス、略してダカスコスも日記を執筆してみようと心掛たのであります。
本日、我等の魔王陛下が眞魔国にお帰りになられました。
ユーリ陛下は相変わらず可憐で可愛らしく、そして不甲斐無い自分にも御優しい言葉を掛けてくれる事があり本当に良く出来た御方であります。
自分は遠目ではありながら、そんな陛下に敬愛の眼差しで見守っておりました。
勿論、眼差しに深い意味など全くありません。
ユーリ陛下は確かに魅力的ですがこれはあくまで『敬愛』他意は無いであります。
今の自分はアンブリンちゃん一筋ですから!
と、とにかく、自分は陛下を遠くから見守っていたのであります。
そんな陛下の傍には、あの夜の帝王とも噂されるコンラート閣下が陛下のお迎えも兼ねた護衛に就いていた様です。
その夜の帝王と噂された閣下が、今やカルガモと言われるくらいに陛下にベッタリですから、世の中何が起こるか分かったもんじゃないとはよく言ったものであるとつくづく思います。
そんな事より・・・・自分は見てはいけない光景を、その場で見てしまった様な気がします。
何という事でありますか!?
コンラート閣下が腰に手を添えながら陛下を誘導してると思ったら、な・・・何と!
だんだんと閣下の手がさりげなーく、尚且つ自然過ぎる程にだんだん下の方へ・・・・。
はっ?!ここから先は書けません!!
コンラート閣下が陛下にセクハラ紛いな事をしてたなど、この指がへし折れようとも書けません!!
・・・・って、書いてる傍から早速書いてるしー!!
と・・・とにかく、この日記は永久保存版で誰の目にも触れない様にしなければ!
万が一この日記を閣下に見つかる様な事があれば、自分この世から抹殺されるかもしれません。
冗談ではありません・・・・マジで。
今日はこのくらいにしてまた後日の出来事を、この日記に書こうと思います。
ギュンギュン閣下の愛の妄想日記には程遠い出来栄えではありますが、こうやって書くのも何だか普段の鬱憤が紛れる気がするであります。
ダカスコスは本日の出来事を日記に書き止め、とりあえず満足そうに一息吐いた。
「ふぅ・・・・こんなとこでありますか。何だか、毎日日記を書くギュンギュン閣下の気持ちが少し分かった様な気がするであります」
そう言ってダカスコスは、日記を自分用の机の引き出しに閉まって鍵をしたのだった。
この日記はダカスコスだけの日記として、これからも書き止められていくであろう・・・・。
END
ダカスコスネタを書きたかったので、短編となりましたが執筆させていただきました。
またダカスコス日記ネタで何か思いついたら執筆するかもしれませぬ。
悪魔に魂を売った瞬間編