今日からダのつく奮闘日記 リリット・ラッチー・ナナタン・ミコタン・ダカスコス著
○月△日 曇りときどき雨 悪魔に魂を売った瞬間
本日の自分は、ある意味裏切りとも言える行為をしたかもしれません。
ですが、あの御方に敵う者は眞魔国に片手で数えられる人数しかいないじゃないですか!!
そう・・・・、あれは美しき赤い悪魔様から発せられた言葉より始まったであります。
「あなたの雀の涙程しかない魔力を性根尽きるまで吸い取られるのと、私に有無を言わずに協力するのどちらが良いですか?さっさと決めなければ、私の一存で決めてしまいますよ?」
自分に選べる道は2つに1つだった・・・・・。
ならば自分が選ぶ道は決まってるであります。
もうこの際悪魔に魂を売っても構いません!
有無を言わずに赤い魔女様・・・・もといアニシナ様に自分でも出来る事を協力しようではありませんか!
そんなこんなで半ば強制的に協力を要請された自分は、アニシナ様よりある説明を受けました。
それは『もにたあ』第1候補のグウェンダル閣下の捕獲に協力せよとの事だったのです。
あのグウェンダル閣下は自分とは比べるまでも無い程、力量の差は明らかであります。
はっきり言って、グウェンダル閣下を捕獲など自分には1億光年掛かっても無理です。
んっ・・・・?
1億光年は時間じゃなくて距離だったか・・・・・。
まぁ、細かい事は気にしないであります。
とにかく、そのグウェンダル閣下を捕獲など無理なものは無理なのであります。
そうアニシナ様にハッキリと申し上げたら、こうに言われました。
「そんな心配はご無用です。私も端からあなただけでやらせるつもりはございません。あなたにグウェンダルを捕獲など到・底、無理な事は十分に理解しておりますから(キッパリ)」
まさに正論ではございますが、そうもキッパリはっきりと告げられると若干泣きたくなるであります(涙)
結局、自分が協力した内容はこんな感じでした。
もにたあから逃れる為に全力疾走で逃走するグウェンダル閣下を、アニシナ様が閣下をあるポイントに追い詰めるとの事です。
自分はそのポイントへと待機し、こちらに駆けつけて来た閣下を廊下の柱に括り付けた紐を引っ張り転ばすのが自分の役目でした。
そんな事で捕獲出来るのか、自分は正直に言うと最初は半信半疑でした。
何せあの隙の無いグウェンダル閣下ですから、そんな幼稚な手に引っ掛かるなど最初は思ったのですが・・・・・思ったより簡単に引っ掛かったでありました。
閣下が転んだ隙をアニシナ様が見逃す筈も無く、グウェンダル閣下は今日も『もにたあ』の餌食となったのでありました。
まるで、解体業者に子牛を売っていく様な心境になりました。
いや・・・・マジでごめんなさい、グウェンダル閣下。
「今日はこんな所でありますか。この日記がグウェンダル閣下にもバレたら自分の命マジで危ないかもしれないであります・・・・(がくがく・・・(恐))」
本日の日記を書き終えたダカスコスは、日記帳をパタリと閉じた。
今はただ、グウェンダルのご武運を祈る事しか出来ないダカスコスだったとさ。
END
何となく続いてしまった奮闘日記!
奮闘してるのか今一分かりませんが、またネタ思いつき次第にダカスコスの日記は続きます。
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